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高速道路を定額、乗り放題にする。これは、決して難しい事ではありません。何故なら、今現在、普通車から大型トレーラーまで一緒くたにして、平均一台当たりたったの約800円しか料金を払っていないからです。

実に簡単な話です。だったら、最初から「一台800円で何処まで走っても良いですよ」と言っても料金収入は変わらない筈です。むしろ、どう考えても高速道路を走る車は増えるでしょうから、料金収入は増える筈です。これが、主張の全てです。

一台当たり800円という平均収入は、軽自動車から大型トレーラーまで一緒くたにした数字です。車は重さの二乗に比例して道路を傷つけやすくなります。ですから、トラックやバス、大型トレーラーは、高めの2,000円前後の料金にすれば、普通車は400円で乗り放題に出来ます。本当に単純な事です。

考えてみてください。高速道路を何処まで走ってもその料金が一回当たり400円で済むとしたら、あなたはどうしますか。晴れた日曜日、愛車を走らせたくなりませんか。飽きるまで、あるいは楽しそうな所まで、気の向くままに。

それが、今出来ないのは、距離制だからです。走れば走る程、高速道路料金は高くなります。気の向くままに走らせたら、往復で20,000円。これじゃあ、気の向くままには到底走れません。

だから、日本人は旅行をしないのです。いや、したいけど、出来ないのです。日本人は今、英国人やドイツ人の半分以下しか国内旅行をしません。日本人のしたい事の1位はいつでも旅行です。でも、高速道路料金が高すぎて出来ないのです。本当は旅行したいのに、車を持っているのに、高速道路料金が高くて旅行が出来ないのです。

それだけではありません。私達の愛車よりももっと高速道路料金が高いトラックやバスは高速道路を使いたくてもなかなか使えません。そのために、日本の物流は滞っています。同一県内から殆ど出ないのです。北海道のジャガイモを東京に送りたくても送れないのです。高速道路料金のために。なんせ往復すると運転手の日当の何倍も高速道路料金がかかってしまうのですから。

どうして、国交省はこんな簡単なことをしないのでしょう。もう10年以上前から、走り放題にしろと提案し続けてきました。仲間には国会議員も自民党の県連会長までいます。それでも、国交省の答えはいつも「ノー」でした。ノーの理由は「距離制で定着している。走った距離に比例して多くの料金を払うのは理にかなっている」と言うのです。

そうでしょうか。高速道路は電車みたいに乗れば遠くまで勝手に運んでくれません。走るのに必要なガソリン代も、自動車も自腹です。いざという時のための保険も。事故も自己責任。高速道路会社が補償してはくれません。なのに、普通車で1キロ当たり24.5円も取ります。電車賃が1キロ当たりたったの17円なのにです。おかしくはないですか。

テーマパークだって、入場料さえ払えば、どんなアトラクションも乗り放題です。音楽も今は聴き放題です。なのに、高速道路は・・・。おかしくないですか。

 

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2021年11月19日
「地域格差の正体」が発売されます